エルクヘアカディスを巻くための材料(マテリアル)、毛鉤を巻くための道具(タイイングツール)は揃いましたでしょうか?
まだでしたら、以前に記事にしてますので、参考にしていただければと思います。
エルクヘアカディスを巻くべく購入した材料(マテリアル)まとめ
毛鉤を巻くのに便利な道具(タイイングツール)調査・購入
まだフックの一部が届いてはいませんが、以前に紹介した材料や買い足した道具が揃いましたので、エルクヘアカディスを巻いてみます。
毛鉤を巻くのは久し振りです。自分で揃えた材料で巻くのは初めてです。うまく巻けるかな...。
さっそくエルクヘアカディスを巻いてみよう!
写真を多く載せてエルクヘアカディスの巻き方を解説しよう思っていましたが、巻きながら写真を撮るのは無理でした。手を使わずに写真を撮れる機材があれば...。写真が少なくて分かりにくいところが多々あるかと思います。「フライタイイングの基本と裏技」を参考にしながら巻いていきますので、この本も手元にあればスムーズに巻けると思います。いや、この本だけあれば...。
Amazon:本当に知りたかった!フライタイイングの基本と裏技 (FlyRodders選書)
それでは、この本に沿ってエルクヘアカディスを巻いていきます。
使用するエクルヘアカディスの材料(マテリアル)です。まだ届いていないものがありますが、これで十分です。
エルクヘアカディスを巻くべく購入した材料(マテリアル)まとめ
- ウイング:エルクヘア カウエルクのブリーチ
- ハックル:コックネック ブラウン
- ボディ:スーパーファインダビング ラスティーブラウン
- スレッド:ユニスレッド8/0 ライトケイヒル
- フック:TMC100BL #14 バーブレス
毛鉤を巻くための便利な道具です。譲って頂いた道具の他に、ハックルプライヤー、ボビンホルダー、シザース(ハサミ)を買いました。
- バイス
- ボビンホルダー
- ハックルプライヤー
- ハーフヒッチャー
- ヘアスタッカー
- シザース
手順1:バイス(のジョー)にフックをはさむ
バイスの先端が真横になってますが、斜め上に向けた方が巻きやすいです。
手順2:フックにスレッドを巻く(下巻き)
ボビンホルダーを使います。ボビンホルダーにスレッドをセットし、先端から糸を出します。
左手はテンションをかけつつ、ボビンホルダーを回転させてアイ側(ハリスを結ぶ穴)からスレッドを巻きつけていきます。
余分なスレッドをカットします。(この時はカットするのを忘れました)
手順3:ハックルをフックに固定する
コックネックからハックルを切りとります。
不要な部分の毛を取り除きます。いくつか一度にやった方が効率が良いです
ハックルのストーク(処理した部分)をフックにしっかり固定します。
手順4:フックにダビング材を巻きつける(ボディ)
ダビング材を少し指にとります。スレッドに絡める一度の量はこのくらいです。
その少量のダビング材をスレッドにより付けます。
ハックルの方へスレッドを巻きながら戻ります。すると、ダビング材がハックルの根元に来ます。
アイの少し手前までダビング材を巻き付けます。
手順5:ハックルをボディに巻きつける
ハックルをハックルプライヤーで摘まみます。
- ハックルを等間隔でテンションをかけながらアイの少し手前までしっかり巻き付けます。
- スレッドでハックルをフックに固定します。
- ハーフヒッチャーでスレッドを巻き止めます(結ぶ)。
- 余分なハックルをカットします。
- ハックルの上部をカットします。
本にはここで巻き止めるとはありませんでしたが、ヘア(ウイング)の固定に苦戦してもハックルが解けないので巻き止めたほうが巻きやすいです。
手順6:エルクヘアをフックに固定する(ウイング)
エルクヘアを根元からカットします。この時、指で産毛と短い毛を取り除きます。
カットしたエルクヘアから25本をとり出します。残りは25本の量を参考に目分量で分けます。
スタッカーに25本のエルクヘアを先端から入れます。
トントンとテーブルなどに何度か叩きつけます。
エルクヘアの先端が揃います。
- 左手の指でスタッカーからエルクヘアを取り出します。
- 右手の指に持ち替えます。
- 毛鉤に当ててみて長さを決めます。
- 左手の指に持ち替えます。
- エルクヘアだけをスレッドで一周だけ軽く巻きます。
- エルクヘアとフックをスレッドでグルグルと6回くらいしっかり巻きます。
- ハーフヒッチャーでスレッドを2回巻き止めます(結ぶ)。
- アイ側の余分なエルクヘアをカットします。
本にはエルクヘアだけ巻く手順はありませんが、他の本にはそうあって、この方が巻きやすいです。
手順7:最後にスレッドをカットして完成
これでエルクヘアカディスの完成です。
おわりに
いかがでしょうか。
毛鉤を巻いたことはあまりなく(数回)、しかも久し振りに巻いたわりにはスムーズに、しかも思ったよりもうまく巻けました。
[巻き終えて思うに]
- ウイングのエルクヘアが少し長すぎるかな?
- エルクヘアのカットに失敗してヘッドが大きくなりました。手直ししてます。
[参考までに]
- バーブ(カエシ)はバイスで挟むと潰せます(※ジョーを痛めます)。
- ボディの上部のハックルはカットしなくても大丈夫です。
- 私はボディの下部のハックルをカットしてから使います。
本をピックアップ、材料(マテリアル)や道具(タイイング道具)の調査・購入、そして、エルクヘアカディスを形にすることができました。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
写真が暗かったり、ピントが合っていなかったりと見にくくて申し訳ないです。また、説明で分かりにくいところが多々あるかと思います。お気付きのところがありましたらご指摘ください。
近々、このエルクヘアカディスでテンカラを振ってみます。