テンカラ毛鉤の「超基本」を巻いてみようと、材料(マテリアル)と道具(タイイングツール)を用意しました。
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テンカラ普通毛鉤「超基本の巻き方」の材料と道具を揃える
解説に「タイイング時間およそ1分」、材料のところでは「何でもいい」など、毛鉤の形にすることを目的とされた、テンカラの毛鉤「超基本」を巻いてみます。
(くまじろうの自作毛鉤図鑑 の「基礎タイイング講座」より)
※写真の使用許可をいただきました。心から御礼申し上げます。
テンカラ毛鉤「超基本」を巻いてみよう!
※解説では指で毛鉤を巻いていますが、今回はバイスを使用しました。バイスでやりやすいように、少し巻き方をアレンジします。
[用意した材料]
[使用した材料]
- 鈎(フック):MARUTO d31 12号
- 羽(ハックル):コックネック ブラウン
- 胴巻き(ボディ):ピーコックハール
- 糸(スレッド):絹ミシン糸 黒 50番
- 瞬間接着剤
テンカラの毛鉤「超基本」で使用する材料(マテリアル)です。フックは手持ちの「MARUTO d31 12号」、みの毛も手持ちのコックネックのブラウン、胴巻きのクジャクの羽はピーコックハールを購入しました。
[用意した道具]
[使用した道具]
- バイス
- ボビンホルダー
- ハーフヒッチャー
- ハサミ
※解説では「バイスとハサミを用意する」とありますが、巻き方の解説ではバイスを使用せずに指で巻いています(「バイスは使ったことがない」とあります)。
解説では糸を巻き止めずに瞬間接着剤で固定して完成となっていますが、ハーフヒッチャーで仮止めしてから瞬間接着剤を使って仕上げることにしました。
使用する材料と道具は以前にまとめていますので、こちらを参考にして頂けたらと思います。
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テンカラ普通毛鉤「超基本の巻き方」の材料と道具を揃える
手順1:バイス(のジョー)に鈎をはさむ
手順2:鈎に糸を巻く(下巻き)
ボビンホルダーを使います。ボビンホルダーに絹ミシン糸黒50番をセットし、先端から糸を出します。
ボビンホルダーを回転させてアイ側から糸を下巻きしていきます。巻き終えたら、余分な糸をカットします。
手順3:鈎にピーコックハールを固定する
ピーコックハールの付け根をフックに沿わせて持ちます。
ピーコックハールと鈎に糸を巻きつけて固定します。
[ピーコックハールを固定するコツ]
ピーコックハールの途中の部分から使うと、「お尻の大きい毛鉤」になっていまいます。必ずピーコックハールの付け根を鈎に固定します。
(ピーコックハールの途中の部分から使うと、お尻が大きくなってしまいます。)
手順4:鈎にピーコックハールを巻きつける
ピーコックハールを指で摘まみ、鈎にピーコックハールを巻きつけていきます。巻き終えたら、ピーコックハールと鈎を糸で数回巻いて固定します。
余分なピーコックハールを切り取ります。
手順5:羽(ハックル)の下処理をする
コックネックからハックルを抜きとり、不要な部分の毛を取り除きます。
手順6:鈎に羽(ハックル)を固定する
下処理した羽を鈎に固定します。
手順7:鈎に羽(ハックル)を巻きつける
羽を指で摘まみ、鈎に密に巻きつけていきます。巻き終えたら、羽を鈎に固定し、余分な羽を切り取ります。
- 指で羽を摘む。
- 鈎に羽を密に巻きつける。
- 巻き終えたら、鈎に羽を固定する。
- 余分な羽を切る。
手順8:ヘッドを作る
糸を巻いて頭の部分の形を整え、ハーフヒッチャーで仮止めします。
手順9:瞬間接着剤で仕上げる
ヘッドに瞬間接着剤を染み込ませ、糸を切って完成です。
瞬間接着剤を塗ったあとに息を吹きかけて乾かすと、息に含まれる水分によって白くなります。また、つけすぎても白化の原因になります。最小限の量を使用して、自然に乾燥させるのがコツです。白くならない瞬間接着剤もあります。
テンカラの毛鉤「超基本」を巻いてみて
※解説では指で毛鉤を巻かれていますが、今回はバイスを使用しました。バイスでやりやすいように、少し巻き方をアレンジしました。
「超基本」とあるだけに、材料や道具の用意は迷うことなくスムーズでしたが、巻く方はバランスがうまくいきませんでした。何度毛鉤を巻いても、お尻の部分が大きくなったり、ハックルが前すぎたり後ろすぎたりと、どこかしらバランスが悪くなってしまい、苦労しました。納得できる毛鉤が巻けるようになるまで、30回以上は巻きました。
でも、コツがわかってくれば簡単に巻けるようになります。「超基本」は材料を問わない毛鉤ですから、色々なパターンを巻いてオリジナルの毛鉤を作るのも良さそうです。
コツは巻き方の中に記載しています。参考になれば何よりです。