以前から「テンカラで使う仕掛け巻きを作ろう」と思っていました。毛鉤ケースを一通り作ってから次に作ろうと思っていましたが、なんだかんだありまして、途中で仕掛け巻きを作りました。
木製の仕掛け巻きを作りましたが、思ったよりもうまくできて、気に入っています(^^)v。
細かく書くと長くなりますが、仕掛け巻きの作り方をネットで一通り調べ、硬い発泡スチロールやスポンジで作れると知り、材料を少し揃えましたが、やっぱり薄い木を貼り合わせて作ろうと、カインズでベニヤを買って切りましたが、結果的に円形の厚さのある木を買って、彫刻刀で削って作りました。
仕掛け巻きをどう作るか
現在、仕掛け巻きは「large(ラーヂ) ソフト糸巻 65」や「ナカジマ ウルトラベンリー」を使ってます。ソフト糸巻きは餌釣り時代から愛用していて、ウルトラベンリーは少し前に購入してテンカラ竿に取り付けて使ってます。どちらも気に入ってはいますが、「テンカラで使うにはちょっとここが違うな」ってところがあって気になってます。
そこで、「毛鉤を取り付けられる」「テンカラ竿に取り付けられる」など、テンカラで使うための仕掛け巻きを自分で作ることにします。
ネットで仕掛け巻きの作り方を調べると、100均などで売られている硬いスポンジを使って作れると分かりました。ざっと材料を用意しましたが、毛鉤ケースのように木で作りたいなと思うようになり、中止にしました。
次に、スポンジじゃなくて薄い木を貼り合わせて作ることにしました。厚さ1mmのベニヤ板を外側に、4mmのベニヤ板を内側にと、カインズで板を買って糸ノコを借りて円に切ってみると、1mmの方の板が激しくクラッシュします。他にも色々と難題がありまして、諦めました。
「木で作るのはもう無理だな」と思いつつも、妻に相談してみると、「毛鉤ケースみたいに彫刻刀で削れば?」と言います。「いやいや、それは無理でしょ」と一蹴しましたが、ムラウチホビーでたまたま見つけた円形の木を購入してみました。大きさも厚みもバッチリです。
ってことで、円形の木を使って、ドリルと彫刻刀で仕掛け巻きを作ることにしたのです。
材料と道具を揃える
ムラウチホビーで材料を揃えました。
[買った材料]
- 円形の木(厚さ1cmくらい、直径くらい7cmくらい)(160円くらい)
- ネジ
- ワッシャー
[家にあった材料と道具]
- つまようじ
- 彫刻刀
- 電ドル
- ドライバーとか
テンカラで使う「木製の仕掛け巻き」を自作
「どうせ失敗するだろう」と思いまして、ほとんど写真は撮ってないです(汗。
外側に、ラインを巻くための溝を彫刻刀で彫りました。深さは1cmほどです。ざっくざっく彫り、四角いヤスリで仕上げました。彫るのは無理だろうと思いましたが、うまく、しかも簡単にできたので驚きです。
中心には竿を通せるように穴をあけてます。竿の太さが11mmでしたので、それ以上の穴にしたかったのですが、手持ちの刃が6.5mmまでしかなく、とりあえずそれであけておきました。
その穴の近くにネジを取り付けます。これは糸を固定するために使います。
細い木が見える穴がありますが、これは毛鉤を取り付ける穴で、電ドルで3つならべて穴をあけ、彫刻刀で削って一つの穴にし、穴をあけてボンドを塗ったつまようじを差し込みました。つまようじが入らなくて苦戦していると、妻「つまようじをサンドペーパーで細くすれば?」ってことですんなり入りました。穴はもっと大きいものにしたかったのですが、手持ちのドリルの刃の都合(MAX6.5mm)で、この大きさにしています。彫刻刀で削って穴を広げようかと思いましたが、失敗しそうなのでやめました。狭くて毛鉤を出し入れしにくいですが、仕方ないです。
外側の小さな溝は、ラインを引っかけるために作った溝です。彫刻刀で削りました。
中央の穴をムラウチホビーで11mmに広げてもらい、ニスを塗ってワッシャーを取り付けて完成です。ワッシャーはラインを固定するためのもので、ペンチで少し曲げてます。
この写真をSNSにアップしたところ、アドバイスを頂きました。ありがとうございます。
Nice, only recommendation I would make is to use a rubber washer to hold the line so that it doesn't cause nicks that may occur with the metal washer.
ワッシャーは金属よりもゴムの方が良いとのことです。ワッシャーは錆びないようにとステンレスにしましたが、たしかにゴムの方が錆びないし、ラインに傷をつけないので良さそうです。いつか買い物のついでにゴムのワッシャーを買って交換します。
木製の仕掛け巻きを自作してみて
色々とあって一時期は自作を諦めかけましたが、妻が「板を彫刻刀で彫れば」と言ったことと、彫刻刀の扱いに慣れてきたこともあって、一気に、しかも簡単に作れちゃいました。
「毛鉤を引っかける穴が小さい」、「ハケがダメになってきてニスをうまく塗れなった」、「ワッシャーは金属ではなくゴムに(交換する予定)」など、改善の余地はたくさんありますが、思ったよりもうまくできました(*^^)v。
材料費は数百円だけですし、毛鉤の大きさ、竿の太さに合わせて、しかも簡単に作れちゃいますので、これからは毛鉤ケースを買わずに自作すると思います。