フライフィッシングの毛鉤の巻き方であれば、本を一冊買えば事足りるかもしれません。しかし、テンカラの毛鉤となると、そうはいかないのです。なぜなら、テンカラの毛鉤となると情報が少ないからです。
見た目でも楽しめるフライフィッシングの毛鉤とは違い、見た目は重視しないのがテンカラの毛鉤です。ですから、テンカラの毛鉤の種類はそれほど多くはなく、主に「普毛鈎」、「順毛鉤」、「逆さ毛鈎」の3つのタイプになります。
そして、「釣り天狗」さんの「渓流釣り」の「てんから」によると、「逆さ毛鈎は初心者には人気でも、使い方は特殊」のように書かれています。まずは逆さ毛鈎を巻いて使ってみようと思っていましたが、これを拝読し、普通毛鈎を使い倒してから、次のステップで逆さ毛鈎を使うと決めました。
私の心をがっちり鷲掴みにしている瀬畑さんの逆さ毛鉤は例外として、使い方が特殊ではない「普通毛鈎」の巻き方を紹介している本、サイト、YouTubeを調べてまとめました。
タイイング時間およそ1分『「超基本」の巻きかた』(サイト)
(くまじろうの自作毛鉤図鑑 の「基礎タイイング講座」より)
※写真の使用許可をいただきました。心から御礼申し上げます。
準備を読めば分かる通り、材料にこだわらずに「とにかく形にする」を目的とされた毛鉤です。
準備の項で代用できる材料も記載されています。手持ちの材料で「まずは形にして使ってみる」のに最適な毛鉤と言えるでしょう。まさにテンカラの毛鉤の「超基本」です。
シンプル中のシンプルな普通毛鉤「良く釣れる、3~5分で作れる」(サイト)
(「my毛鉤(ケバリ)の作り方。良く釣れます。1つ、3~5分で作れます。」)より」
※写真の使用許可をいただきました。心から御礼申し上げます。
エルクヘアカディスを巻いたことがあれば、ハックルを密に巻くこと、ウィングがないくらいの違いで、基本的な巻き方は同じです。
材料はプラスで毛糸くらいなもので、特殊な材料を使っていないのが特徴的です。とてもシンプルな毛鉤で、記事のタイトルに「3~5分で作れます」とあるのも納得できます。そして、「良く釣れます」とあります。
環が特徴的な「普通毛鉤の巻き方」(サイト)
(「普通毛鉤の巻き方」より)
※写真の使用許可をいただきました。心から御礼申し上げます。
毛鉤の巻き方で見つけたサイトでしたが、「てんから」についても詳しく書かれており、内容は秀逸です。
毛鉤の巻き方についても詳しく書かれており、フライフィッシング用のフックは使用せず、餌釣り用の鈎に環(アイの部分)を作るのが特徴的です。いわゆる昔のテンカラの毛鉤です。
毛鉤を巻いているところを実際に見れる「釣れる毛鉤の巻き方」(YouTube)
初心者さんは驚かれたのではないでしょうか。私は驚きました。「毛鉤ってこんなに早く簡単に巻けるのか」と勘違いをしそうです。
ボディにピーコックのクイルを使用しているのが少し特殊ではありますが、材料も巻き方もシンプルです。巻いているところを実際に見れるので、材料さえ揃えば誰にでも巻けそうです。動画のタイトルに「釣れる」とあります。
石垣尚男さんの「バーコードステルス毛バリ」(本・サイト)
テンカラ大王こと、石垣尚男さんのバーコードステルス毛バリです。ミシン糸とハックルのみのシンプルな毛鉤で、色は黒と白の2色を基本としています。
(「Honda 釣り倶楽部」より)
「超明快 レベルラインテンカラ」にバーコードステルス毛バリの巻き方の詳しい解説がありますが、ネットでもHondaさんのサイトに巻き方の解説があります。
材料が最小限なだけに巻き方もシンプルで、フックにミシン糸を巻いてボディを半分作り、ハックルをぱらっと巻いたら、あとはまたミシン糸でボディの残り半分を作るだけです。
巻き方はHondaさんのサイトに公開されており、材料は少なくて揃えやすく、巻き方もとても簡単です。「誰でもすぐに挑戦できる毛鉤」と言えます。
瀬畑さんの「自己融着テープの逆さ毛鉤」(雑誌)
(「つり人」の2014年4月号(No.802)より ※巻き方は掲載されていないです)
瀬畑さんの自己融着テープの逆さ毛鉤です。テンカラを始めた当初から私の心を鷲掴みにしています。
ネットで毛鉤を巻き方を見つけることができませんでしたが、解説書や雑誌に巻き方が紹介されているのを見つけました。
一見すると複雑な構造をしているように感じますが、「巻いてみれば簡単」と書かれています。