Amazon:超明快 レベルラインテンカラ
これすばらしいですね。人気がすごいので前から気になっていましたが、入門者から経験者まで幅広くカバーしたテンカラの良書でした。
「テンカラの教科書」をテーマにした解説書
「BOOK」データベースより
テンカラ歴35年の経験をもとに、著者がそのエッセンスを大公開。これからテンカラを始めようという人にはベイシックを、ステップアップしたい人にはより釣れるテクニックを。そして、迷ったときには本書に戻る「テンカラ教科書」の決定版。
「超明快 レベルラインテンカラ」はテンカラ大王こと石垣尚男さんの著書で、35長年かけて習得してきたテンカラの技を惜しげもなく披露した手引書です。この本のタイトルの「超明快」に恥じない内容になっています。
「毛バリは浮かせる?沈ませる?」
「毛バリは誘うものですか」
ページを開くと、テンカラを始めたら誰もが一度は経験するこのような悩みへの回答から始まり、すぐに引き込まれていきます。
さらに読み進めていくと、テンカラの初心者にはありがたい道具や仕掛け、キャスティングの解説、(「はじめに」に書かれているように)映像では使えられないテンカラの全体像など、写真やイラスト付き分かりやすくまとめられています。
「あとがき」もすばらしく、石垣先生らしい語りで締めくくられています。
釣り人と魚の間に介在するものがないほど釣りは面白い。テンカラは道具が釣らせるのではない。そこが好きなのだ。
さらに、石垣先生からこんなアドバイスが書かれています。
テンカラはすべて自分の腕と経験であり、ビギナーズラックがない釣りである。それゆえに難しい釣りといわれるが何にでも壁はある。その壁を越えれば、その先にはこんな楽しい釣りがあったのかという、道具に依存しない釣りの奥深さや楽しさが広がっている。
私は餌釣りからテンカラに転向して、道具に頼れないテンカラの釣り方に長い間悩みました。毛バリは浮かせるのか、沈めるのか、沈めるなら見えないアタリをどうとるのか。同じような悩みを持つ人がこの本を読むと、一歩前に進む方法を掴めるかもしれません。
一方で、テンカラの経験者であっても応用編にヒントが溢れています。なんせ愛知工業大学の教授ですから、表現は分かりやすく、経験と分析に裏打ちされた曖昧さのない明確な内容が素晴らしいです。
まさにテンカラの教科書として、常に参考になるものです。なぜこの本が人気なのか、よく分かりました。
Amazon:超明快 レベルラインテンカラ
<目次>
- Q&A 16 テンカラのアウトラインを知る
- 道具と仕掛け
- キャスティングをマスターしよう
- 毛バリの真実
- 基礎編(テンカラの基本)
- 応用編
<著者>
「BOOK著者紹介情報」より
石垣/尚男
静岡県静岡市(旧・清水市)生まれ。愛知県豊田市在住。テンカラ歴35年。テンカラを科学的なスタンスで分析し、わかりやすく提示し続けている。シマノインストラクター、愛知工業大学教授、医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
<類書>
Amazon:渓のおきな一代記
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